海に行けばほぼ必ず出会えます。波打ち際が近いほど植物にとって厳しい環境になりますが、ハマヒルガオは塩、乾燥、砂の移動に耐えて、植物群落の最先端まで進出します。

和名 ハマヒルガオ(浜昼顔)

生薬名 —

アイヌ語名 ピスンキッテシ

英語名 sea bindweed, seashore false bindweed, shore bindweed, shore convolvulus, beach morning glory

学名
Calystegia soldanella (L.) R.Br.
Calystegia asarifolia Gray
Calystegia reniformis R.Br.
Calystegia soldanella var. australis Endl.
Convolvulus asarifolius Salisb.
Convolvulus maritimus Lam.
Convolvulus pseudosoldanella Mérat
Convolvulus reniformis (R.Br.) Spreng.
Convolvulus sepium var. soldanella (L.) C.Moore
Convolvulus soldanella L.
Ipomoea affinis Poepp. ex Choisy
Latrienda soldanella (L.) Raf.
Volvulus soldanella (L.) Junger

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類I(シソ類)
目  :ナス目
科  :ヒルガオ科
属  :ヒルガオ属
種  :ハマヒルガオ

分布 世界中の温帯付近の海岸。日本は全国に分布する。

生育環境 海岸の砂浜。波打ち際が近い程生育できる種は限られてくるが、ハマヒルガオは植物群落の最先端まで進出する。

生活環 多年草。

全体の特徴 地下茎と地上茎を広く伸ばし群生する。地上茎は横から見て右巻きの蔓になり、他の植物等に絡みついて上に伸びることがある。

 地下茎の節から出す。

 地下茎を広く伸ばす。地上茎は地表を這う。まれに右巻きの蔓になり他の植物等に絡みついて上に伸びる。

 互生。葉身は腎円形、長さ2~3cm。全縁。円頭~凹頭。厚みと光沢がありやや硬い。

 花冠は漏斗状。正面から見ると五角形状にやや角ばっている。径5cm。苞は2個。萼は苞の内側にほぼ隠れる。早朝~夕方の間咲き、一日でしぼむ。花期は長く、5~8月。

果実 蒴果。球形。

種子 —

見分けのポイント 海岸の砂浜で群生する。葉は腎円形で厚みがある。識別は容易い。

成分 —

用途 薬用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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