イタリア料理に欠かせないハーブです。ピザのマルゲリータの具はバジルとトマトソースとモッツァレラチーズのみです。近年はダイエット食品として種子(バジルシード)が人気です。原産地は熱帯アジア周辺ですが、紀元前4世紀頃にイタリアに伝わったと考えられています。

和名 バジル(basil)、バジリコ(basilico)、スイートバジル(sweet basil)、メボウキ(目箒)

生薬名 —

アイヌ語名 —

英語名 basil

学名
Ocimum basilicum L.
Ocimum odorum Salisb.

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類I(シソ類)
目  :シソ目
科  :シソ科
亜科 :イヌハッカ亜科
属  :メボウキ属
種  :バジル

分布 原産地はインド、熱帯アジア、オーストラリア。世界各地に帰化している。

生育環境 日当たりの良い環境を好む。北海道では人為的に植えられる。

生活環 本来は多年草だが、日本の園芸では一年草として扱われる。

全体の特徴 品種によって様々な形態がある。高さ30~150cm。

 —

 —

 対生。葉身は卵形~楕円形。平らにならず波打つ。光沢がある。

 輪散花序。花序は長さ10~20cm。花弁の色は白色が多いが、淡紫色やピンクもある。

果実 分離果。4個の分果に分かれる。

種子 —

見分けのポイント 葉は対生。平らにならず波打つ。

成分
・リナロール:葉や花に多く含まれる。芳香がある。
・グルコマンナン:種子(バジルシード)に含まれる。水を吸収して膨らむ。

用途 葉はイタリア料理に欠かせないハーブ。特にピザのマルゲリータや、ジェノベーゼソースとして重要。種子は水を吸ってゼリー状に膨らむため、目のゴミ取りに使われた他、バジルシードの名でデザートやダイエット食品として利用される。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

写真はクリックで拡大できます。