葉のつき方が檜扇(ヒノキの板で作られた扇)に似ることからヒオウギアヤメの名があります。湿った草地や湿原で時々見られます。

和名 ヒオウギアヤメ(檜扇菖蒲、桧扇菖蒲)

英語名 Arctic Iris

学名
Iris setosa Pall. ex Link
Limniris setosa (Pall. ex Link) Rodion.
Xyridion setosum (Pall. ex Link) Klatt

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:単子葉類
目  :クサスギカズラ目
科  :アヤメ科
属  :アヤメ属
種  :ヒオウギアヤメ

分布 日本、サハリン、千島列島、朝鮮半島、中国東北部、ロシア、北アメリカ北西部。日本国内では北海道、本州中部以北に分布する。

生育環境 低地~山地。湿った草地、湿原。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ30~90cm。分枝する。

 太い根茎がある。地上茎は分枝する。

 2列互生。葉身は剣状、長さ30~60cm、幅1~2.5cm。主脈は目立たない。

 径8cm。外花被片は青色~紫色、基部に白色と黄色の斑があり紫色の網目模様がある。内花被片はかなり小さい。花柄基部に苞がつく。花期は6~8月。

果実 蒴果。楕円形。長さ3cm。

種子 D字形。

見分けのポイント 花に網目模様がある。内花被片はかなり小さい。葉の主脈は目立たない。

成分 —

用途 観賞用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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