ヒノキと同属で、葉がムロ(ネズミサシのこと、ヒノキ科ネズミサシ属)に似ることからヒムロの名があります。氷室とは関係ありません。あまり剪定しなくても樹形が整いやすく、緑白色の葉が大変美しいため、庭園樹として人気があります。枝葉が密生するため目隠し用の生垣に適していますが、適度に剪定しないと混みすぎて枯れ込みやすくなります。近年はクリスマスリースや花材に使われているのをよく見かけるようになりました。
和名:ヒムロ(檜榁、姫榁)、ヒメムロ(姫榁)、ヒムロスギ(檜榁杉、姫榁杉)、シモフリヒバ(霜降檜葉、霜降桧葉)、サツマヒバ(薩摩檜葉、薩摩桧葉)、サツマスギ(薩摩杉)
英語名:Moss cypress
学名:Chamaecyparis pisifera var. squarrosa
観察難易度:★★☆☆☆
分類:裸子植物門、マツ綱、マツ目、ヒノキ科、ヒノキ属
生活環:常緑樹
形態:高木。高さ5m。剪定しなくても樹形が整いやすい。枝が密生するため目隠し用の生垣に向く。
樹皮:灰褐色。薄く縦に裂ける。
葉:針葉、まれに鱗片葉になる。表は灰緑色~浅緑色。裏は銀緑色で、白色の気孔線がある。
花:雌雄異花。開花は極めて稀。花期は5~6月。
球果:球形。極めて稀に結実する。
生育環境:人為的に植栽される。
分布:園芸品種のため自然分布はない。
用途:庭園樹、生垣。器具材。クリスマスリース、花材。
法規制等:—
見分けのポイント:葉は白味がかった針葉。