北海道の広葉樹林で最もよく見られるアネモネ(キンポウゲ科イチリンソウ属の総称)の1種です。典型的な春植物で、初春に花と葉を展開し、夏になると地上部をすべて枯らします。葉は、花のすぐ下につく苞葉の他に、幅の広い根出葉がつくことがあります。
和名:ヒメイチゲ(姫一花、姫一華)
英語名:—
学名:Anemone debilis
観察難易度:★★☆☆☆
分類:被子植物門、真正双子葉類、キンポウゲ目、キンポウゲ科、イチリンソウ属
生活環:多年草
形態: 根:
茎:根茎は横に這う。地上茎は分枝しない。
葉:苞葉は3輪生、3全裂、裂片は線状披針形で長さ2~5cm。根出葉が1個つくことがあり、3出複葉、小葉は広卵形。
花:花弁はない。萼片は白色、5個。径1cm。花期は4~6月。
果実:集合果は球形、径7mm。
生育環境:低地~亜高山の林内。湿原。日当たりの良い環境を好む。
分布:シベリア東部、中国(北部・東北地方)、朝鮮半島、サハリン、千島列島に分布する。日本国内では北海道、本州(中部以北)に分布する。
用途:—
法規制等:—
見分けのポイント:苞葉は細く、線状披針形。
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