コンニャクやサトイモと同じサトイモ科サトイモ亜科に属し、太い根茎があります。根茎はサポニン等を含み有毒ですが、毒抜きをして食べる地域もあります。学名はラテン語で「カラー」ですが、カラー(サトイモ科オランダカイウ属の総称)ではありません。

和名:ヒメカイウ(姫海芋)、ミズザゼン(水座禅)、ミズイモ(水芋)

英語名:water arum, wild calla, Bog Arum, Marsh Calla

学名:Calla palustris

観察難易度:★★★★☆

分類:被子植物門、単子葉類、オモダカ目、サトイモ科、ヒメカイウ属

生活環:多年草。

形態:抽水植物または湿生植物。太い根茎から匍匐茎を出す。

根:根茎の所々から根を出す。

茎:根茎は太く、サポニン等を含み有毒。匍匐茎は湿地の地表を這うか、水面に浮かぶ。

葉:互生。心形~広卵形。長さ7~12cm。葉裏は紫色。

花:肉穂花序。花序を白い仏炎苞が囲む。花期は6~7月。

生育環境:湿原の水辺、浅い水中。

分布:北アメリカ、ヨーロッパ、アジアそれぞれの冷帯付近。日本国内では北海道、本州(中部以北)に分布する。

用途:—

法規制等:準絶滅危惧(環境省レッドデータブック)

見分けのポイント: —