北海道の林内でごく普通に見られるほか、花壇等に植えられています。名前に『ソウ(草)』と付いていますが、草ではなく背の低い木です。別名キチジョウソウと呼ばれることもありますが、キチジョウソウ(クサスギカズラ科キチジョウソウ属、本州以南と中国に分布)と紛らわしいため、この名は使わない方が無難です。

和名:フッキソウ(富貴草)、キチジョウソウ(吉祥草)

英語名:Japanese pachysandra, carpet box, Japanese spurge

学名:Pachysandra terminalis

観察難易度:★☆☆☆☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、ツゲ目、ツゲ科、フッキソウ属、フッキソウ

生活環:常緑樹

形態:低木。高さ20~30cm。

葉:輪生。葉身は菱状倒卵形、長さ1~3cm。先の方に大鋸歯がある。厚みがある。表側は濃緑色で黄緑色の3主脈が目立つ。裏側は淡緑色。葉柄はごく短い。

花:総状花序。雌雄異花。雄蕊の白い花糸が目立つ。花弁はない。萼片はあるが小さく目立たない。雌花は花序の付け根に数個つく。雄花は花序の大部分を占める。花期は5月。

果実:球形。径1.2~1.5cm。白色。9~10月に成熟する。

生育環境:薄暗くやや湿った環境を好む。低地~山地。林内等。

分布:日本、中国。日本は北海道、本州、四国、九州に分布する。

用途:庭園樹、特にグランドカバー。

法規制等:—

見分けのポイント:—

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