観賞用としてよく花壇に植えられています。根からはセンチュウ防除効果のあるα-ターチニエールを分泌するため、コンパニオンプランツとして利用されることもあります。マリーゴールドの名は『聖母マリアの黄金の花』を意味します。なおポットマリーゴールドの名で流通しているのは別属のキンセンカ(キク科キンセンカ属)です。

和名 フレンチマリーゴールド、マリーゴールド、コウオウソウ(紅黄草)、クジャクソウ(孔雀草)、マンジュギク(万寿菊)

英語名 French marigold

学名
Tagetes erecta L.
Tagetes corymbosa Sweet
Tagetes elongata Willd.
Tagetes heterocarpha Rydb.
Tagetes major Gaertn.
Tagetes patula L.
Tagetes remotiflora Kunze
Tagetes tenuifolia Kunth

観察難易度 ★☆☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類キク類
無階級:真正キク類II(キキョウ類)
目  :キク目
科  :キク科
亜科 :キク亜科
属  :コウオウソウ属
種  :フレンチマリーゴールド

分布 原産地はメキシコ。世界中に帰化している。北海道では花壇でよく見られるが、帰化はしていないように思われる。

生育環境 北海道では人為的に植えられる。

生活環 一年草。

全体の特徴 高さ50cm。よく分枝する。

 センチュウに毒性を示すα-ターチニエールを分泌する。

 よく分枝する。 

 対生。奇数羽状複葉。荒い鋸歯縁。

 頭状花序。筒状花と舌状花がある。花色は黄色、橙色、赤色等がある。花期は6~10月。

果実 痩果。

種子 —

見分けのポイント 全草に独特の刺激的な香りがある。葉は対生、奇数羽状複葉。花壇によく植えられる。

成分
α-ターチニエール:根から分泌される。センチュウに対して毒性がある。

用途 観賞用。コンパニオンプランツ。花は食用、飲用。香水の原料。染色用。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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