お盆の飾りとして重要で、7月には各地でホオズキの鉢植えを販売する『ほおずき市』が立ちます。薬用になりますが、子宮収縮作用があるため、妊婦の方は口にしてはいけません。『ホウズキ』と誤記される場合がありますが、これは魚の名前です。同属に、食用になるショクヨウホオズキがあります。

和名 ホオズキ(鬼灯、鬼燈、酸漿)、ホホヅキ(頬突き)、ヌカヅキ(酸漿)、アカガチ(赤加賀智)、カガチ(輝血)、アカカガチ(赤輝血)、サンショウコン(酸漿根)

英語名 bladder cherry, Chinese lantern, Japanese-lantern, strawberry groundcherry, winter cherry

学名
Alkekengi officinarum var. franchetii (Mast.) R.J.Wang
Physalis alkekengi L. var. franchetii (Mast.) Makino
Physalis bunyardii Makino
Physalis franchetii Mast.
Physalis glabripes Pojark.
Physalis praetermissa Pojark.
Physalis sanukimonticola Akasawa
Physalis szechuanica Pojark.

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類I(シソ類)
目  :ナス目
科  :ナス科
属  :ホオズキ属
種  :ホオズキ
変種 :ホオズキ

分布 原産地は朝鮮半島、中国、台湾、中央アジア。日本に帰化している。

生育環境 道端、空き地。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ60~90cm。全草無毛。地下茎から地上部を多数立ち上げ群生する。

 地下茎がある。地上茎は仮軸分枝し、節間の長い茎とごく短い茎を交互に繰り返す。

 互生。ただし、茎が節間の長いものとごく短いものを交互に繰り返すため、葉は1ヶ所から2個ずつ出ているように見える。対生ではないため、葉同士は約100°の角度がある。葉身は広卵形、長さ5~12cm。大きな数個の鋸歯がある。

 花冠は5浅裂し五角形になる、径1.5~2cm。花冠の色は淡黄色、中心部のみ淡緑色。花期は6~8月。

果実 液果。球形。径1.5~2cm。赤橙色。萼は花後に生長し、長さ4~6cm、赤橙色の袋状になり、果実を包む。

種子 —

見分けのポイント 葉は約100°の角度で2個ずつつく。萼は花後に生長し、赤橙色の袋状になり、果実を包む。

成分
ヒストニン:子宮収縮作用がある。
チグロイルオキシトロパン:子宮収縮作用がある。

用途 薬用。お盆の飾り。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーB

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