早春の頃、ミズバショウの群落が一斉に開花する様子は大変美しく、歌や絵画等様々な題材に使われてきました。白く目立つものは仏炎苞といい、葉が変化したものです。仏炎苞の中に、小さな花が多数集まったもの(肉穂花序)があります。単子葉類ですが葉は幅広で、網状脈があり、花後に大きく生長して約1mになります。
和名:ミズバショウ(水芭蕉)、ベコノシタ(牛の舌)、 ヘビノマクラ(蛇の枕)
アイヌ語名:パラキナ
英語名:Asian skunk-cabbage, white skunk cabbage
学名:Lysichiton camtschatcensis
観察難易度:★★☆☆☆
分類:被子植物門、単子葉類、オモダカ目、サトイモ科、ミズバショウ属、ミズバショウ
生活環:多年草
形態:抽水植物。地中に太い根茎があり、水上に葉を花序を出す。高さ1m。
茎:地中に太い根茎がある。地上茎はない。
葉:根茎からまとまって出す。楕円形。長さ1m。
花:肉穂花序。花序は長さ4~8cm。臭気がある。仏炎苞は白色、花後に生長して長さ20~30cmになる。
生育環境:湿原、湿地。
分布:日本、シベリア東部、サハリン、千島列島、カムチャツカ半島。日本国内では北海道、本州中部以北に分布する。
用途:観賞用
法規制等:—
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