元々遅咲きであることに加え、標高の高い場所にも生えることから、遅いものでは6月まで花が見られます。花には目立つ苞があり、葉の腺点は葉柄ではなく葉身にる等、見分けやすい桜です。

和名 ミヤマザクラ(深山桜)、シロザクラ(白桜)

生薬名 —

アイヌ語名 レタルカルンパニ

英語名 —

学名
Cerasus maximowiczii (Rupr.) Kom. in Kom. & Klob.-Alis. (1932)
Prunus maximowiczii Rupr.
Padellus maximowiczii (Rupr.) Eremin & Yushev
Padus maximowiczii (Rupr.) S.Ya.Sokolov
Prunus bracteata Franch. & Sav.
Prunus pulchella Koehne

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正バラ類I(マメ類)
目  :バラ目
科  :バラ科
亜科 :モモ亜科
属  :サクラ属
種  :ミヤマザクラ

分布 日本、南千島、サハリン、ロシア(沿海地方、ハバロフスク地方)、朝鮮半島、中国東北部。日本国内では、沖縄を除く北海道~九州に分布する。

生育環境 平地~山地。林内。

生活環 落葉樹。

全体の特徴 高さ15m。

 —

 樹皮は紫褐色、皮目が目立つ。

 互生。葉身は倒卵状楕円形、長さ5~7cm。先は尾状に尖る。重鋸歯縁。腺点は葉身の基部に2個ある。

 総状花序、まれに散形花序、小花を3~10個つける。苞が目立つ。小花は径2~2.5cm。花弁は5個、白色。花期は5~6月。葉の展開の少し後に咲く。

果実 核果。球形。径5~7mm。紅紫色。7~8月に成熟する。

種子 —

見分けのポイント 腺点は葉身の基部に2個ある。

成分 —

用途 家具材、器具材、彫刻材。山梨県の特産品『郡内縞』の染料として重要。

法規制等
・環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
・北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
・文化財保護法(日本):なし
・北海道文化財保護条例(北海道):なし
・世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
・日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
・外来生物法(日本):なし
・生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
・北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

写真はクリックで拡大できます。