花は数段にわたって輪生状(輪散花序)につき、その様子が塔のようであることからトウバナの名があります。よく似たイヌトウバナは花の段数が少なく、萼に長い毛が生えています。
和名:ミヤマトウバナ(深山塔花)
英語名:—
学名:Clinopodium micranthum var. sachalinense / Clinopodium sachalinense
観察難易度:★★☆☆☆
分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、キク類、真正キク類I、シソ目、シソ科、トウバナ属
生活環:多年草
形態:高さ20~60cm。
茎:断面は四角形。
葉:対生。下部の葉は卵形~広卵形、上部の葉は長卵形。長さ3~6cm。粗い鋸歯縁。
花:輪散花序を数個つけ、全体が総状花序のようになる。花冠は長さ5mm、白色~淡紅紫色。萼筒に短毛がある。花期は7~8月。
果実:分離果。4個の分果に分かれる。
生育環境:低山~亜高山の林内。
分布:日本、千島列島、サハリン。日本国内では北海道、本州(中部以北)に分布する。
用途:—
法規制等:—
見分けのポイント:イヌトウバナは花序が短い。萼筒に開出する長毛がある。