ウリといっても、果実は苦く食用になりません。特に有用な植物というわけではありませんが、葉がとても薄いため、林の中で光が透けて美しい黄緑色に見えます。同科別属にニガウリ(ゴーヤ)があります。

和名 ミヤマニガウリ(深山苦瓜)

英語名 —

学名
Schizopepon bryoniifolius Maxim.
Schizopepon bryoniifolius var. japonicus Cogn.
Schizopepon bryoniifolius var. paniculatus Kom.

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
無階級:真正バラ類I(マメ類)
目  :ウリ目
科  :ウリ科
連  :ミヤマニガウリ連
属  :ミヤマニガウリ属
種  :ミヤマニガウリ

分布 日本、サハリン、ロシア南東部、朝鮮半島、中国。日本国内では、沖縄を除く北海道~九州に分布する。

生育環境 湿った林内。

生活環 一年草。

全体の特徴 巻きひげをもつ蔓植物。

 葉腋から巻きひげを出す。

 互生。葉身は卵心形、長さ5~12cm、薄く柔らかい。先は尖る。不規則な鋸歯縁。葉脈は表側で凹む。

 両性花をつける両性株と雄株がある。雄株は稀。両性花は葉腋に単生または短い総状花序を作る。花冠は白色、径6mm、5深裂。雄花は総状花序を作る。

果実 液果。勾玉の様な形。苦味がある。

種子 平たい卵形。長さ1cm。果実に1~3個入っている。

見分けのポイント 巻きひげをもつ蔓植物。葉は卵心形、薄く柔らかい。

成分 —

用途 —

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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