花(花序)は独特の球状になり、『ネギ坊主』と呼ばれます。山地~亜高山の岩場や草地でまれに見られます。同属に野菜として利用されるラッキョウ(ヒガンバナ科ネギ属)があります。

和名:ミヤマラッキョウ(深山辣韭、深山辣韮、深山薤)

英語名:—

学名:Allium splendens Willd. ex Schult. & Schult.f.

観察難易度:★★★★☆

分類
門  :被子植物門
無階級:単子葉類
目  :クサスギカズラ目
科  :ヒガンバナ科
亜科 :ネギ亜科
属  :ネギ属
種  :ミヤマラッキョウ

生活環:多年草

形態:高さ15~35cm。

茎:地下に鱗茎があり、シュロ状の繊維に覆われる。地上茎はない。花茎を立ち上げる。

葉:根出葉のみ。3~4個つける。葉身は線形。断面は扁平。花茎より短い。

花:散形花序。花茎の先に半球形~球形の花序をつけ、いわゆる『ネギ坊主』の形になる。花被片は長さ4mm、淡紫色、先は尖らない。雄蕊は花被片より長い。花期は7~8月。

生育環境:山地~亜高山。岩場、草地。

分布:日本、カムチャツカ半島、ロシア東部、朝鮮半島、中国。日本は北海道、本州(中部以北)に分布する。

用途:観賞用

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

見分けのポイント:—

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