江戸時代に観賞用として日本に移入され、帰化しました。花のすぐ下の茎に粘る部分があり、よく小さな昆虫がくっついています。食虫植物のように消化吸収するわけでもなく、目的はよくわかっていませんが、密を吸うのみであまり花粉媒介の役に立たないアリ等の昆虫を捕殺しているとの説があります。
和名:ムシトリナデシコ(虫捕り撫子)、ハエトリナデシコ(蝿捕り撫子)、ムシトリバナ(虫捕り花) 、コマチソウ(小町草)
英語名:Sweet William catchfly, dwarf catchfly
学名:Silene armeria
観察難易度:★★☆☆☆
分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、ナデシコ目、ナデシコ科、マンテマ属
生活環:一年草または越年草
形態:直立型。高さ20~50cm。
茎:花期には、花序直下の茎の長さ約1cmの部分で粘液を分泌し、小さな昆虫等を捕らえる。
葉:対生。長卵形。長さ5cm。全縁。先は尖る。基部はやや茎を抱く。
花:散形花序。小花は径1.5cm。花弁は5個、先が凹む。花弁の色はピンク、まれに白色。
生育環境:日当たりが良くやや乾燥した環境を好む。道端、空き地、畑等。
分布:原産地はヨーロッパ。日本に帰化している。
用途: 法規制等: 見分けのポイント: