花が鯉のぼりの先端につける矢車に似ることから、ヤグルマギクの名があります。かつてはヤグルマソウとも呼ばれていましたが、ヤグルマソウ（ユキノシタ科ヤグルマソウ属）との混同を避けるため、現在はこの呼び名は使われません。エジプトの王ツタンカーメンの棺は、発見時、ヤグルマギクが供えられていました。エストニア、ドイツ、フランス、マルタの国花です。
和名 ヤグルマギク（矢車菊）、ヤグルマソウ（矢車草）、コーンフラワー、セントーレア、セントレア
英語名 cornflower, bachelor’s button
学名
Centaurea cyanus L.
Centaurea concinna Steud.
Centaurea cyaneum St.-Lag.
Centaurea cyanocephala Velen.
Centaurea cyanus ssp. coa Rech.f.
Centaurea cyanus var. denudata Suksd.
Centaurea hortorum Pau
Centaurea lanata Roxb.
Centaurea pulcherrima Willd.
Centaurea pulcherrima Wight ex DC.
Centaurea pulchra DC.
Centaurea rhizocephala Trautv.
Centaurea segetalis Salisb.
Centaurea umbrosa A.Huet ex Reut.
Cyanus arvensis Moench
Cyanus cyanus Hill
Cyanus dentato-folius Gilib.
Cyanus segetum Hill
Cyanus vulgaris Delarbre
Jacea segetalis Lam. ex Steud.
Jacea segetum Lam.
Leucacantha cyanus Nieuwl. & Lunell
Setachna cyanus Dulac
観察難易度 ★★☆☆☆
分類
門 ：被子植物門
無階級：真正双子葉類
無階級：コア真正双子葉類
無階級：キク類
無階級：真正キク類II（キキョウ類）
目 ：キク目
科 ：キク科
亜科 ：アザミ亜科
属 ：ヤグルマギク属
種 ：ヤグルマギク
分布 原産地はヨーロッパ。日本に帰化している。
生育環境 草地、道端等。
生活環 一年草または越年草。
全体の特徴 高さ30～100cm。白い軟毛が多い。
葉 互生。下部の葉は倒卵形、羽状に裂ける。上部の葉は線状披針形。
花 頭状花序。筒状花のみで舌状花はない。花冠の先は5裂する。花色は青色が多いが、他に白色、ピンク、黄色、紫色等がある。
果実 痩果。
種子 —
見分けのポイント —
成分
1,3-ブタンジオール：花序に含まれる。低血糖剤の作用がある。
用途 観賞用。薬用。
法規制等
環境省レッドデータブック2014（環境省）：なし
北海道レッドデータブック2001（北海道）：なし
世界の侵略的外来種ワースト100（国際自然保護連合）：なし
日本の侵略的外来種ワースト100（日本生態学会）：なし
生態系被害防止外来種リスト（環境省）：なし
北海道ブルーリスト2010（北海道）：カテゴリーB
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