その名の通り、谷地(やち、湿った所)に生えます。林内でも見られますが、住宅の北側など身近な所にもどんどん生えます。北海道の広葉樹のうち最も背が高くなるもののひとつで、最大30m程になります。

和名 ヤチダモ(谷地梻、谷地櫤)、タモ(梻、櫤)、オオバトネリコ(大葉梣)

生薬名 —

アイヌ語名 ピンニ

英語名 —

学名
Fraxinus mandshurica Rupr. var. japonica Maxim.
Fraxinus excelsa Thunb.
Fraxinus excelsissima Koidz.
Fraxinus mammifera Steud.
Fraxinus mandshurica ssp. brevipedicellata S.Z.Qu & T.C.Cui
Fraxinus nigra Marshall ssp. mandshurica (Rupr.) S.S.Sun
Fraxinus nigra var. mandshurica (Rupr.) Lingelsh.

観察難易度 ★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類I(シソ類)
目  :シソ目
科  :モクセイ科
属  :トネリコ属
種  :マンシュウトネリコ
変種 :ヤチダモ

分布 日本、朝鮮半島。日本国内では北海道~本州(中部以北)に分布する。

生育環境 平地~山地。やや湿った環境を好む。湿った林内、水のそば、窪地、住宅の北側。

生活環 落葉樹。

全体の特徴 高さ30m。北海道の広葉樹のうち、最も背が高くなるもののひとつ。幹径80~100cm。冬芽は円錐形、径5~10mm。

 —

 幹径80~100cm。

 対生。奇数羽状複葉。長さ30~40cm。側小葉は3~5対。小葉は狭長楕円形、長さ6~15cm、細鋸歯縁。

 雌雄異株。花冠はない。雌花は淡緑黄色。雄花の葯は暗赤色。花期は5月。葉の展開より先に咲く。

果実 翼果。広倒披針形。長さ2.5~3.5cm。褐色。10月に成熟する。

種子 —

見分けのポイント 葉は対生、奇数羽状複葉。冬芽はかなり大きく、径5~10mm。

成分 —

用途 公園樹、街路樹、防風林。幹は建築材、家具材、器具材。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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