「蓼食う虫も好きずき」は「人の好みは様々」という意味のことわざで、この蓼はヤナギタデのことです。葉には辛味のあるタデオナール等が含まれており、薬味に使われます。特に変種であるベニタデの赤紫色の双葉は、刺身のつまとしてよく利用されています。
和名:ヤナギタデ(柳蓼)、マタデ(真蓼)、ホンタデ(本蓼)
英語名:water-pepper, water pepper, marshpepper knotweed
学名:Persicaria hydropiper
観察難易度:★★★☆☆
分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、ナデシコ目、タデ科、イヌタデ属
生活環:一年草
形態:分枝型。高さ30~80cm。
茎:よく分枝する。
葉:互生。披針形~長卵形。長さ3~12cm。先は尖る。縁はざらつく。腺点がある。葉鞘に短い毛がある。辛味があり、薬味として利用される。
花:穂状花序。花序はつけ根付近から曲がって垂れる。花弁はない。萼は4~5裂、白色、腺点がある。
果実:レンズ形。
生育環境:湿地、水辺。
分布:世界中の温帯付近に広く分布する。日本は全土に分布する。
用途:葉を薬味にする。
法規制等:—
見分けのポイント:—