平地から山地まで、日当たりの良い場所ならどこでもよく見られる野生のブドウです。果実はそのまま食べられる他、ジャムやワインに加工されます。蔓はクリスマスリースの土台に使われます。

和名 ヤマブドウ(山葡萄、山補桃)、オオブドウ(大葡萄)、エビカズラ(葡萄葛、紫葛)、ヤマエビ(山葡萄)、ガネブ(紫葛)

英語名 crimson glory vine

学名
Vitis coignetiae Pulliat ex Planch.
Vitis austrokoreana Hatus.
Vitis labrusca f. grandifolia Regel

観察難易度 ★☆☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:バラ類
目  :ブドウ目
科  :ブドウ科
属  :ブドウ属
種  :ヤマブドウ

分布 日本、南千島、サハリン。日本国内では北海道、本州、四国に分布する。

生育環境 山地、平地、海岸。日当たりの良い環境を好む。林縁に多い。

生活環 落葉樹。

全体の特徴 蔓性。葉の付け根から巻きひげを出し、他の植物等に絡んで高く伸びる。

 —

 蔓状になり長く伸びる。

 互生。葉身は5角状円心形、長さ10~25cm、3~5浅裂。基部は深い心形。葉裏に赤褐色のくも毛がある。秋に紅葉する。

 雌雄異株。花期は6月。径4~6mm。淡黄緑色。

果実 球形。径8~10mm。未熟時は緑色。10月に熟し紫黒色になる。

種子 —

見分けのポイント —

成分
カテキン:果実に含まれる。ポリフェノールの一種。
プロシアニジン:果実に含まれる。ポリフェノールの一種。
アントシアニン:果実に含まれる。ポリフェノールの一種。

用途 果実は生食のほか、ジャム、ワインの原料になる。蔓状の幹はクリスマスリースの材料。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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