鮮やかなピンクの茎が美しく、花材に使われます。根はゴボウによく似ていますが、植物全体が有毒なため食べられません。『山ごぼう』等の名で食用に販売されているものは、ゴボウに近縁のモリアザミが使われています。
和名 ヨウシュヤマゴボウ(洋種山牛蒡)、アメリカヤマゴボウ(亜米利加山牛蒡)、インクベリー
英語名 American pokeweed, pokeweed, poke sallet, dragonberries
学名
Phytolacca americana L.
Phytolacca americana var. lancifolia H.Walter
Phytolacca decandra L.
Phytolacca vulgaris Crantz
観察難易度 ★★☆☆☆
分類
門 :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
目 :ナデシコ目
科 :ヤマゴボウ科
属 :ヤマゴボウ属
種 :ヨウシュヤマゴボウ
分布 原産地は北アメリカ。日本を含む世界中に広く帰化している。
生育環境 草地、空き地、道端、林縁。
生活環 多年草。
全体の特徴 高さ1~1.5m。広く枝を広げ、横から見ると全体が逆三角形になる。ピンクの茎が目立つ。
根 ゴボウに似た太い主根がある。
茎 分枝して斜めに広がる。ピンク。
葉 互生。葉身は長楕円形、長さ10~30cm。先は尖る。
花 総状花序。花序は直立するが、花後に下垂する。花弁はない。萼片は5個、白色。花期は6~9月。
果実 果序は下垂する。液果。扁球形。黒色。心皮は6~12個あり、未熟な果実では筋が見える。成熟すると心皮の境界が目立たなくなり、ツルリとした形になる。
種子 他の部位より毒性が高い。
見分けのポイント
ヨウシュヤマゴボウ:茎はピンク。果序は下垂する。果実には初め多数の筋があるが、成熟すると目立たなくなる。
ヤマゴボウ:茎は緑色。果序は直立する。果実ははっきりと8~9個に分かれる。
成分
フィトラッカトキシン:全草に含まれる。有毒。
用途 花材。
法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーB
写真はクリックで拡大できます。