18世紀頃まで日本でよく栽培されていたイネに大唐米(だいとうまい、たいとごめ)という品種があります。干ばつに強く収量が多く早稲(わせ)のため、晩稲(おくて)の品種と組み合わせて二毛作で活躍しましたが、赤米と呼ばれ下等品扱いされました。ヨーロッパタイトゴメはヨーロッパ原産で、葉の形が大唐米に似ているとしてこの名があります。英語ではゴールドモスストーンクロップ(金色をしたコケ状の小石の集まり)などと呼ばれ、観賞用等様々に利用されています。

和名:ヨーロッパタイトゴメ(ヨーロッパ大唐米)

英語名:goldmoss stonecrop, mossy stonecrop, goldmoss sedum, biting stonecrop, wallpepper

学名:Sedum acre

観察難易度:★★☆☆☆

分類:被子植物門、真正双子葉類、コア真正双子葉類、ユキノシタ目、ベンケイソウ科、マンネングサ属

生活環:多年草

形態:匍匐型。高さ5cm。

茎:よく分枝して地を這う。

葉:互生。多肉質。長さ4mm。赤紫色~濃緑色。茎に密生する。

花:花弁は5個、黄色。花茎はない。花期は6~7月。

果実:—

生育環境:道端、空き地等。

分布:原産地はヨーロッパ。日本、北アフリカ、ニュージーランドに帰化している。

用途:観賞用

法規制等:—

見分けのポイント:—