小柄なうえ花が緑色のためあまり目立ちませんが、「地下茎がフクジュソウ(福寿草、キンポウゲ科フクジュソウ属)の根と絡まっていたことから、福に連なるとしてレンプクソウ(連福草)の名がついた」というめでたいエピソードがあります。花が5個まとまってつくことから、ゴリンバナ(五輪花)の名もあります。

和名 レンプクソウ(連福草)、ゴリンバナ(五輪花)

英語名 moschatel, five-faced bishop, hollowroot, muskroot, townhall clock, tuberous crowfoot

学名
Adoxa moschatellina L.
Adoxa inodora (Falc. ex C.B.Clarke) Nepomn.
Adoxa insularis Nepomn.
Adoxa moschata Dulac
Adoxa moschatellina var. insularis (Nepomn.) S.Y.Li & Z.H.Ning
Adoxa moschatellina f. japonica (H.Hara) H.Hara
Adoxa orientalis Nepomn.
Adoxa tuberosa Gray
Moschatella adoxa Scop.
Moschatellina generalis E.H.L.Krause
Moschatellina tetragona Moench

観察難易度 ★★★☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類II(キキョウ類)
目  :マツムシソウ目
科  :レンプクソウ科
属  :レンプクソウ属
種  :レンプクソウ

分布 北半球の温帯~寒帯に広く分布する。日本では北海道、本州(近畿以北)に分布する。

生育環境 湿った林内。

生活環 多年草。

全体の特徴 高さ8~15cm。

 根茎は白く細長い。地上茎は分枝しない。

 根出葉は2回3出複葉、小葉はさらに切れ込む、葉柄は長い。茎葉は対生、3出複葉、小葉はさらに切れ込む、葉柄は短い。

 茎頂に5個の花をつける。花冠は淡緑色。花柄はない。上向きの花は1個、花冠は4深裂。横向きの花は4個、花冠は5~6深裂。花期は4~5月。

果実 核果。

見分けのポイント 茎頂に淡緑色の花が5個まとまってつく。

成分 —

用途 —

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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