ユーラシアに広く分布し、日本でも古くから観賞用、薬用に利用されてきました。生薬の瞿麦（くばく）はエゾカワラナデシコの全体を、瞿麦子（くばくし）は種子を乾燥させたものです。亜種に、秋の七草のひとつカワラナデシコ（ナデシコ科ナデシコ属）があります。
和名 エゾカワラナデシコ（蝦夷河原撫子）、クバク（瞿麦）、クバクシ（瞿麦子）
英語名 fringed pink, large pink
学名
Dianthus superbus L.
Caryophyllus superbus (L.) Moench
Cylichnanthus fimbriatus Dulac
Dianthus contortus Sm.
Dianthus fimbriatus Lam.
Dianthus hoeltzeri C.Winkl.
Dianthus revolutus Tausch
Dianthus schizopetalus Wallr.
Dianthus superbus f. albiflorus Iljinski
Dianthus superbus ssp. norvegicus M.Kuzmina
Dianthus superbus var. rubicundus Ser.
Dianthus szechuensis F.N.Williams
Dianthus wimmeri Wich.
Silene superba (L.) E.H.L.Krause
観察難易度 ★★☆☆☆
分類
門 ：被子植物門
無階級：真正双子葉類
無階級：コア真正双子葉類
目 ：ナデシコ目
科 ：ナデシコ科
属 ：ナデシコ属
種 ：エゾカワラナデシコ
分布 ユーラシアの冷帯～寒帯に広く分布する。日本では北海道、本州（中部・北部）に分布する。
生育環境 海岸～高山。岩場、草地。
生活環 多年草。
全体の特徴 高さ30～50cm。全草が白味を帯びる。株立ちになる。
茎 全体に白味を帯びる。節は赤味を帯びる。
葉 対生。葉身は線形～披針形、長さ5～6cm。無柄。白味を帯びる。
花 径5cm。花弁は5個、ピンク、先は細く深裂、中央に褐色の毛がある。2対の苞がある。花期は6～9月。
果実 蒴果。円柱形。長さ2～2.5cm。先は4裂する。
種子 黒色。扁球形。径2mm。
見分けのポイント —
成分 —
用途 花は観賞用。全草は生薬『瞿麦（くばく）』の原料。種子は生薬『瞿麦子（くばくし）』の原料。
法規制等
環境省レッドデータブック2014（環境省）：なし
北海道レッドデータブック2001（北海道）：なし
世界の侵略的外来種ワースト100（国際自然保護連合）：なし
日本の侵略的外来種ワースト100（日本生態学会）：なし
生態系被害防止外来種リスト（環境省）：なし
北海道ブルーリスト2010（北海道）：なし
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