北アメリカ原産の帰化植物で、北海道ブルーリスト2010に掲載されています。よく似たヒメジョオン(キク科ムカシヨモギ属)に比べ、花冠(花びら状の部分)の幅が狭く約0.2mm、葉のつけ根が茎を抱くように張り出している、茎の断面は中空、等の点から見分けられます。

和名:ハルジオン(春紫苑)

英語名:Philadelphia fleabane, common fleabane, daisy fleabane, frost-root, marsh fleabane, poor robin’s plantain, skervish, robin’s-plantain

学名
Erigeron philadelphicus L.
Erigeron amplexicaulis Torr. ex Torr. & A.Gray
Erigeron philadelphicus var. scaturicola Fernald
Erigeron purpureus Aiton
Erigeron quercifolius Pursh
Erigeron scaturicola Fernald
Stenactis philadelphica (L.) Hegi
Tessenia philadelphica Lunell

観察難易度:★★☆☆☆

分類
門  :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
無階級:真正キク類II
目  :キク目
科  :キク科
亜科 :キク亜科
属  :ムカシヨモギ属
種  :ハルジオン

生活環:多年草

形態:高さ30~80cm。

茎:直立する。上部のみ分枝する。中空。軟毛がある。

葉:互生。根出葉はへら形、大鋸歯縁、有柄、花時にも残る。茎葉は楕円状披針形、無柄、長さ5~15cm、基部は茎を抱く。

花:頭状花序。径2.5cm。花序の中心に筒状花、外側に舌状花がある。舌状花の花冠は幅約0.2mmと極めて細い。蕾は柄ごと下を向くが開花時に上を向く。花期は6~7月。

果実:痩果。冠毛がある。

生育環境:道端、空き地。

分布:原産地は北アメリカ。日本を含む東アジアやヨーロッパに帰化している。

用途:—

法規制等
環境省レッドデータブック2014:なし
北海道レッドデータブック2001:なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):カテゴリーA3

見分けのポイント:ヒメジョオンは舌状花の花冠の幅が1.5mm以上ある。花期は6~10月、ハルジオンよりやや遅く咲き始め、かなり遅くまで咲いている。茎葉は茎を抱かない。根出葉は花時までに枯れる。茎は中実。

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