ロッキー山脈出身で、公園樹として大人気の針葉樹です。たくさんの品種が作られており、中でも葉が白くなるものは総称してギンヨウコロラドトウヒと呼ばれます。

和名 プンゲンストウヒ(プンゲンス唐檜、プンゲンス唐桧)、コロラドトウヒ(コロラド唐檜、コロラド唐桧)、アメリカハリモミ(アメリカ針樅)

生薬名 —

アイヌ語名 —

英語名 blue spruce, green spruce, white spruce, Colorado spruce, Colorado blue spruce

学名
Picea pungens Engelm.
Abies menziesii var. parryana André
Picea commutata Beissn.
Picea menziesii Engelm.
Picea parryana (André) Sarg.
Picea pungens f. argentea Branner
Picea pungens var. compacta (Rehder) Rehder
Picea pungens f. compacta Rehder
Picea pungens f. perpendicularis Schwer.
Pinus armata Voss
Pinus parryana (André) Voss

観察難易度 ★☆☆☆☆

分類
門:裸子植物門
綱:マツ綱
目:マツ目
科:マツ科
属:トウヒ属
種:プンゲンストウヒ

分布 原産地は北アメリカのロッキー山脈。

生育環境 北海道では人為的に植えられる。

生活環 常緑樹。

全体の特徴 北海道では高さ15~20m。原産地では高さ50mになる。

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 樹皮は褐色。ざらつく。鱗状に裂ける。

 線形。偏平。長さ2~3cm。青緑色。青銀白色の品種も多い。

 雌雄異花。花期は5~6月。雌花は紫紅色、長さ2~2.5cm。雄花は紅色、長さ1~1.5cm。

球果 長さ5~10cm。9~10月に成熟する。

種子 —

見分けのポイント
北海道で見られるマツ科トウヒ属主に以下の4種。いずれも葉は硬く先が尖るため、触るとチクチクする。
ドイツトウヒ:球果は圧倒的に大きく、長さ約20cm。外来種。公園等に人為的に植えられていることが多い。
アカエゾマツ:葉が最も短く、長さ約1cm。在来種。湿地やガレ場等過酷な環境でよく見られる他、公園にもとてもよく植えられている。
エゾマツ:葉の長さは中程度。在来種。山地でトドマツや広葉樹と混じって生え、純林は作らない。人為的に植えられることも多い。
・プンゲンストウヒ:葉が最も長く、長さ2~3cm。葉が白色の品種が多い。外来種。公園等に人為的に植えられていることが多い。

成分 —

用途 庭園樹、公園樹として重要。建築材、楽器材。

法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし

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