漢方薬の山茱萸(さんしゅゆ)です。ソメイヨシノの様に、葉を開く前に花だけを咲かせるため、花期の5月には木全体が黄色く染まって大変見事です。同属に花木として人気のハナミズキやヤマボウシがあります。
和名 サンシュユ(山茱萸)、ハルコガネバナ(春黄金花)、アキサンゴ(秋珊瑚)、ヤマグミ(山茱萸)
生薬名 山茱萸(さんしゅゆ)
アイヌ語名 —
英語名 Japanese cornel, Japanese cornelian cherry
学名
Cornus officinalis Siebold & Zucc.
Cornus officinalis var. koreana Kitam.
Macrocarpium officinale (Siebold & Zucc.) Nakai
観察難易度 ★★★☆☆
分類
門 :被子植物門
無階級:真正双子葉類
無階級:コア真正双子葉類
無階級:キク類
目 :ミズキ目
科 :ミズキ科
属 :ミズキ属
種 :サンシュユ
分布 原産地は中国、朝鮮半島。日本に帰化している。
生育環境 北海道では人為的に植えられる。
生活環 落葉樹。
全体の特徴 高さ8m。
根 —
幹 若枝の樹皮は赤褐色~黒褐色。白い皮目が多数ある。薄く剥がれる。太い幹の樹皮は白褐色。激しく剥がれ、ボロボロになる。
葉 対生。葉身は卵形~狭楕円形、長さ4~10cm。全縁。急鋭尖頭。側脈がよく目立つ。裏側は褐色の毛がある。
花 散形花序。花弁は4個、黄色。花期は5月。葉の展開より先に咲く。
果実 核果。長楕円形。長さ1.5cm。赤色。9~10月に成熟する。
種子 —
見分けのポイント 葉はミズキ科共通の特徴により側脈がよく目立つ。樹皮は剥がれやすく、特に太い幹では激しく剥がれてボロボロになる。5月、葉の展開前に花だけを咲かせるため、遠くからでもよく目立つ。
成分
ロガニン:果実に含まれる。鎮痛作用がある。
タンニン:果実に含まれる。渋味がある。
サポニン:果実に含まれる。去痰作用、溶血作用、界面活性作用、魚毒性がある。
用途 庭園樹、公園樹。薬用。
法規制等
環境省レッドデータブック2014(環境省):なし
北海道レッドデータブック2001(北海道):なし
文化財保護法(日本):なし
北海道文化財保護条例(北海道):なし
世界の侵略的外来種ワースト100(国際自然保護連合):なし
日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会):なし
外来生物法(日本):なし
生態系被害防止外来種リスト(環境省):なし
北海道ブルーリスト2010(北海道):なし
写真はクリックで拡大できます。